「将来の年金なんて、いくらもらえるか分からないし…いや、そもそも、もらえるかどうかも定かではないし…支払った分のモトがとれるのはいつになるやら…」
と思っているアナタ!費用対効果が抜群に良い年金があることをご存知でしたか?
それは国民年金の中の「付加年金」という制度。国民年金に”チョイ足し”する年金なんです。保険料を”チョイ足し”して、年金も”チョイ足し”してもらえるんです。
さらに”チョイ足し”した保険料に対して、もらえる年金「付加年金」の戻り率がとても良いのです。
誰が、どれくらい払ってどれだけもらえるのか
まず保険料の”チョイ足し”ができるのが、日本国内に住む20歳~60歳未満の人です。
会社に勤めて、会社を通じて年金に加入している人、またその家族の被扶養者となっている人以外のすべての人です。主に自営業の方と思われがちですが、無職の方や学生も含まれ、職業は関係ありません。
次の納付額ですが、月にたったの400円です。400円なら気兼ねなく払えそうですよね。まさに”チョイ足し”です。
そしてもらえるの年金の額が、年額で、保険料を納付した月数×200円。
あれ?なんか損してる気がする…? では、保険料を1年支払ったとして、もらっている期間を年別で、累計額をみていきましょう。
支払った保険料と逆転するのは3年目だった!
◇1年間納付した場合の保険料
納付保険料=400円×12カ月=4,800円/年
支払った保険料の総額は4,800円です。
◇65歳になってもらい始めた場合
・1年目 年金額累計=200円×12カ月=2,400円/年
この時点ではまだ納付した保険料の方が額が多いのでマイナスです。
・2年目 年金額累計=200円×24カ月=4,800円/年
ここで支払った保険料と同額になりました。と言うことは、この時点で元が取れた、ということになります。
・3年目 年金額累計=200円×36カ月=7,200円/年
この時点ではもう完全にプラスです。
つまり、国民年金をもらい始めてから2年間受給することができれば、払った保険料を回収することができ、3年目以降はどんどんプラスに転じていきます。どうですか?費用対効果抜群ではありませんか?
上記では分かりやすいように納付期間が1カ月で計算しているので額が少ないですが、下記のように長いスパンで考えてみると、額もそれなりに大きくなってきます。
10年間納付 → 200円×12か月×10年=24,000円/年
20年間納付 → 200円×12か月×20年=48,000円/年
付加年金の注意点
ただしこの付加年金、国民年金の「老齢基礎年金」とセットのものである、ということに注意していかなければいけません。
とにもかくにも、老齢基礎年金の受給権がないと支給されないのです。老齢基礎年金の受給権は、保険料納付済期間(免除期間も含む)が25年以上必要です。もちろん、会社に勤めて厚生年金を支払っていた期間もこの25年には含みますし、専業主婦で夫の被扶養者となっていた期間も含みます。
以上、”チョイ足し”する年金、付加年金についてでしたが、いかがでしたでしょうか。
現状、国民年金は保険料を40年納付して、もらえる年金額は78万円程度。これからは減っていくかもしれない、という状況の中、”チョイ足し”してみてはいかがでしょうか。