Photo:Fricker – Kohei Tsuchiya
2014年度の国民年金の保険料納付率は63.1%。過去最低だった2011年から3年連続で増加しているものの、未だ低い状況に変わりはありません。
平成27年度の毎月の保険料の金額は15,590円です。老後の年金のため、自分が死んだ時の遺族のためとはいえ、毎月約16,000円という金額を納付していかなければいけない事実。義務とはいえ、それなりのモチベーションが必要ではないでしょうか。
年金機構における個人情報流出問題も重なり、輪をかけて年金という制度に対する不信感は増すばかりです。
そこで今回は、いずれにしろ支払っていかなければいけない保険料を、『どうせ支払うのであれば少しでも”お得に楽しく”支払うコツ』を紹介します!
前もって保険料を納付する「前納」
まずは国民年金の「前納割引制度」について。いわゆる、「事前に払ってくれるなら安くしますよ」というものですね。
原則として国民年金の保険料は「翌月末日」までに支払わなければなりません。前納は「それより前の月に支払を済ませます」という申し込みをしておき、申し込み通り支払を済ませれば割引になります。
「前納」には、「2年前納」「1年前納」「6か月前納」と、本来の納付期限よりも1か月早く口座振替する「当月末振替(早割)」の4種類があります。前納でどれくらいの金額安くなるかというと、前納する期間が長ければ長いほど割引金額は大きくなります。割引金額を平成27年度の金額で算出すると以下のようになります。
やはり2年の前納が圧倒的におトクですね。2年分の前納で約1か月分が無料になる計算です。
口座振替の申し込みをしていない方は、役所から払込票が届き、それを郵便局などでまとめて支払うということになるかと思います。まとめて支払うのであれば、前納の申し込みをした上で、一気に前納してしまうのが良いですね。
ただしどの期間の前納であっても、
・口座振替の支払の申し込みをしていること
・前納の申し込みが必要なこと
が条件となります。
また、口座振替時にが残高不足で「未納」となってしまったら、翌月末に通常の金額を納付することになりますので注意が必要です。
さらにポイントが貯まるクレジットカード納付
国民年金の保険料をクレジットカード決済にすることもできます。ガス料金や水道料金、電話・インターネット代は、既にクレジットカード決済にしている方は多くいらっしゃると思いますが、国民年金の保険料も可能です。
メリットとしては、まずなんといっても「ポイントが貯まる」ということ。毎月約1万6000円分の決済は決まっているので、各クレジットカード会社のレートに応じたポイントが貯まっていきます。
保険料の支払はありますが、それがポイントという形に変わればポイントがたまっていくスピードもアップ!楽しみのひとつになり得るのではないでしょうか。
次のメリットとして、「払い忘れがない」ということ。口座振替は残高不足であれば引き落としができませんが、クレジットカード決済であれば、クレジットカード会社が支払を立て替えるため、年金機構への支払が滞ることはありません。
また、クレジットカード決済は口座振替と同様、「前納」も可能です。口座振替にある残高不足というステータスがないクレジットカード決済は、前納により向いているのかもしれません。
いずれお世話になる年金です。周りの意見に流されて支払を辞めてしまうという方もいらっしゃいますが、本質的に逃れることはできません。どうせ支払う保険料。”お得に楽しく”支払っていけたら良いですね。