ローンを組む際の鉄則は、「少なく」、「短く」です。ローンは額が大きく、返済期間が長いほど、利息が多くなり、返済額も膨らみます。返済額が多くなれば、当然家計を圧迫し、せっかく買った車や新居も素直に楽しむことができなくなります。
返済期間を短くすれば、総返済額自体も減らすことができる
例えば、300万円の車を購入する場合、50万円でも頭金を出せば、借入額はもちろん、利息も少なくなります。一方、頭金ゼロで購入し、すぐに売却した場合、購入額の7~8割程度にしかならず、結局差額は支払うことになります。
頭金を出せないのにローンを組むぐらいなら、目的のものの購入自体を見送るべきなのです。頭金を出してもまだ余裕があれば、返済期間を短くすることを検討しましょう。ローンから早く解放されるだけでなく、総返済額自体も減らすことができます。
住宅ローンは返済期間短縮による効果が大きい
特に、数十年単位で借りる住宅ローンは、返済期間短縮による効果が大きいと言えます。金利にもよりますが、返済期間を5年短くすると総返済額が200万円近く変わることもあります。返済期間が短ければ短いほど、後々返済が楽になるのです。すでに返済中の人は、資金に余裕ができ次第、繰り上げ返済を検討しましょう。
繰り上げ返済には2種類あり、返済期間を短くする期間短縮型と、期間は同じで毎月の返済額を減らす返済額軽減型があります。
当面月々の返済に問題のない人は、借入期間が短くなる分、利息の減額幅が大きい期間短縮型を選択するべきでしょうし、返済期間が後半に差し掛かり、子供の進学などで、今後の返済が厳しくなりそうな人は、返済額軽減型を選択すると良いでしょう。
繰り上げ返済には手数料がかかるため、実行する際はまとまった金額で
ただし、繰り上げ返済には手数料がかかるので、実行するときはある程度まとまった額にし、何度も行わないよう注意しましょう。金利の低い銀行への借り換えも効果がありそうですが、手数料が数十万円かかり、結果的に損をする可能性もあります。
そのため、金利の低い商品を見つけたら、まずはその商品のチラシを持って、現在借りている銀行に相談にいきましょう。金利交渉に応じてくれたなら、手間をかけずに得をすることができます。