2016年4月からはじまる、「電力小売り自由化」をにらみ、東京電力が動いています。
2015年5月20日、東京電力はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と「Tポイント」サービスの提供に関する業務提携の契約を締結したと発表しました。
日本最大級の「Tポイント」サービスとの提携

「Tポイント」サービスは全国約5,300万人が利用し、122社35万店超の店舗が参加する日本最大級のポイントサービスです。東京電力管内では約2,600万人が利用しているとされています。
東京電力は、CCCとともにTポイント提携先と、電気契約における販売促進や電気販売の代理店など、様々なサービス連携や協業についても検討するとしており、注目が集まります。
「Ponta」と「Tポイント」の選択が可能

東京電力は、5月8日にも共通ポイント「Ponta」を展開するロイヤルマーケティング・リクルートとの提携を発表しています。
2016年1月以降は東京電力の電気料金および各種サービスの利用に応じて、「Ponta」または「Tポイント」を選択し、貯めることが可能となります。
検証:1年間でどのくらいのポイントが貯まるのか
今回の提携により、東京電力の電気料金支払いの際、「Ponta」「Tポイント」はともに税抜100円ごとに1ポイント貯まるものと見られます。
総務省統計局の家計調査データによれば、2014年、2人以上の世帯では1ヶ月あたり約11,000円の支出があったことが公表されていますので、毎月平均110ポイントが貯まる計算となります。
これを1年に換算すれば、110ポイント × 12ヶ月 = 1,320ポイント がたまることとなります。「Ponta」「Tポイント」ともに1ポイント = 1円 なので、年間1,320円の節約になりますね。
多業態との提携によるセット割にも期待
東京電力は、今回紹介した「Ponta」「Tポイント」との提携以外にも、通信大手のソフトバンク、保険販売大手の損保ジャパンとの提携、「セット割引」も視野に入れています。
これらが実現すれば、例えば毎月の携帯電話料金からの割引や、保険料月額の割引が実現することとなります。該当サービスを契約しているユーザーにとっては、実質的な節約幅がさらに拡大しそうです。
Source:東京電力(1),東京電力(2),価格.com(1),価格.com(2),毎日新聞