子供の学費は、家計にとってこれを上回るものがないことも多い程巨大なものです。数年の間に数百万、人によってはそれ以上の額を捻出せねばなりません。
貸与型の奨学金は多数ありますが、返済時には利息がつくものも多いです。その場合は卒業時点で多額の借金を負うことになり、一概に借りられれば良いというものでもありません。
今回は、貸与型では無く給付型であること加え、他にもまさに「メリットしかない」と言える「伊藤謝恩育英財団」の利用をご紹介します。これから受験を控える高校生とその後両親は是非御検討ください。
伊藤謝恩育英財団とは
伊藤謝恩育英財団とは、セブン&アイ・ホールディングスの名誉会長である伊藤雅俊氏が設立した財団です。伊藤氏が財団を設立するに至った経緯や創立の意図については以下の通りです。
伊藤氏のプロフィール
1924年東京生まれ。横浜市立商業専門学校(現在の横浜市立大学)卒業。1945年から、今日のイト−ヨ−カド−の前身である、東京・足立区北千住の小さな洋品店、羊華堂を、母と兄と共に再開。 家族で力をあわせ、商売を軌道にのせたが、1956年、進学を助けてくれた兄を病気で失う。 その後、社長に就任し、商売に専念。 多くの方々のご恩と、お客様のご支持をいただき、1958年、株式会社イト−ヨ−カ堂を設立。 イト−ヨ−カ堂、セブン・イレブン、デニ−ズなど、セブン&アイHLDGS.の創業者として、 革新的経営を導入、各地に事業を展開した。現在(株)セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。 商人・伊藤の鉄則は、「常に浮利を追わず」「人間は好みに滅ぶ」。
(引用:伊藤謝恩育英財団)
財団の設立趣意
~(中略)~
幼少のころから、母の後ろ姿に学び、そして、母や兄と店を構えて以来、商売の基本、そして、経営のよりどころとしてきたのは、 「信頼」と「誠実」です。1994年4月に人生の折り目、節目にあたる古希を迎えるにあたり、 これまでお世話になった多くの方々への感謝の気持ちを表わすために、この財団を設立しました。 そして、“自ら学ぶ”意欲を持つ若い人たちに奨学金を給付することによって、勉学の場や自己啓発の機会を提供し、有能な人材の育成に寄与したいと願っています。
(引用:伊藤謝恩育英財団)
苦学環境を経た伊藤氏が、自身の商業発展と成功において今まで関わった多くの人達への感謝を、次世代の育成という形で表した、希有な財団と言えるでしょう。
2015年時点で記載されている毎月の給付額は月額60,000円、それに加えて入学一時金300,000円が支給されます。
他の多くの奨学金との相違点は
まず、給付型の奨学金ということで、大学卒業後の返済が不要であるという点が、貸与型の奨学金とは大きく異なります。
また、全国で40名という対象者の少なさ、入学大学の限定等の制約があります。これはデメリットではなく、前途ある奨学生を正しく選出する為のものでしょう。詳細は公式HPの募集要綱をご確認下さい。
そして最も大きな特徴として、この財団では奨学生やOG・OB、財団を通じて出会う様々な人同士の「ご縁」を重要視しており、それに伴う活動を推進しているという点です。
1.奨学生の資格
(1) 人物について
~(中略)~
本財団の特徴として全国各地、各分野で学んでいる奨学生が研修会や交流会等を通じてお互いに切磋琢磨し繋がりや絆を深めていることが挙げられます。この絆は奨学生修了後も続き、奨学生OB・OGにとって大きな財産となっています。
(引用:伊藤謝恩育英財団)
これらの財産を維持、発展すべく、奨学生として、毎年の研修会への参加が義務付けられています。
5.奨学生の義務
~(中略)~
(5)本財団が実施する奨学生研修会その他の行事に参加し、奨学生相互の啓発向上と、社会貢献への志を高めること。
(引用:伊藤謝恩育英財団)
これらを通じて各々の志を持った奨学生同士の繋がりを深めることが求められます。
まとめ
一時的な資金救済方法は、他にもいくつかあるでしょう。しかし、人とのつながりこそ、人生においては最も価値ある財産と言っても過言ではありません。
このように、志ある若者を金銭的のみならず人間的にもサポートしてくれる奨学金機構は、他には類を見ません。公式HPの要綱や条件を十分にご確認の上、計り知れない恩恵を手にできる可能性のある「伊藤謝恩育英財団」はオススメです。
Source:伊藤謝恩育英財団