実は、東京都内23区で暮らす人にとって最も便利な移動手段は、車でも電車でもなく、バスなのです。更に言えば、定期で都営バスを利用することによってそこで発揮される価値を、今回はご紹介します。
侮れない…定期でバスを利用する3大メリット
都営バスの定期料金は、通勤定期なら1カ月9,230円と安くはありません。しかし、その恩恵をフル活用することで、金額以上のメリットが受けられるのです。
定期の適用範囲が広すぎる
まず大きなメリットの一つは、利用区間の広さです。
東京23区内の都バスが乗り降り自由です。
(引用:定期券 | 東京都交通局)
つまり、約100系統の路線バス全てを、定期一つで自由に乗り降りすることができるのです。
Door To Doorも可能
停留所の多さ故、出発地点、到着地点のすぐ近辺から乗り降りすることができる場合が非常に多くあります。荷物を多く持っている時等、電車から降りて人ごみをかき分けホームを下り、改札からの長い道のりを疲れ果てて帰る、といったこともなく、自宅のすぐ近くまでたどり着くことが出来るというのは、見逃せない利点でしょう。
高確率で席に座れる
通勤ラッシュ時には乗車率100%を超えることも珍しくない電車と比べて、バスは比較的穏やかです。停留所の多さも人の出入りをスムーズにさせ、それ故ラッシュ時を除けば大抵席に着くことができます。
バスは遅いのでは?
バスは速度が遅い、というイメージもあることでしょう。しかし、先述のメリットから、結果的に電車よりも早く快適に、目的地にたどり着くことができる場合もあるのです。また路線が縦横無尽に広く張り巡らされている為、一度も乗り換えをすることなく、目的地の目の前まで行ける場合もあります。
早くても何度も乗り換えてホームを行き来する必要がある電車通勤より、一度乗ってしまえばあとは目的地に着くのを待つだけ、というバス通勤の方が、疲労感が少ない、ということもあります。
【補足】創造性の4B
創造性の4Bというものをご存知でしょうか。
バー(Bar),バスルーム(Bathroom),バス(Busses),ベッド(Beds)
(引用:スウェーデン式 アイデア・ブック)
なるほど、バスは落ち着いて座っていられることから、他の3つのBと共に、創造性を養う場所とも言われてきたようです。
毎日の通勤、通学に息苦しさと覚えている方は、これを機会にバスでの移動を検討して見て下さい。節約という目的以外にも、職場や学校でより良いアイデアを生むことにも繋がるかもしれません。